我ながら悠長にシャワーを浴びた。

虎徹がバーナビーの元に戻って来たのは、彼を縛り付けてから20分後の事だった。

「ただいまー」

返事は無く、バーナビーはただただ時折啜り泣くような声を上げながら荒い息をしていた。
まだ芯は硬く勃ち上がっている。先端からはとろとろと蜜が零れている。

「…せん、ぱ、はやく…」
「ん?限界?」

わざと焦らすようにして、虎徹はバーナビーの陰茎の先端を軽く指先でつつく。
その軽い刺激にも、バーナビーは大きく身体をよじらせた。


泣いてしまっているのか、すこし湿っている目隠しを付けさせたまま、バーナビーの後孔に指を突き立てる。

「……っ」

後孔は、零れていた蜜のお陰で虎徹の指を簡単に飲み込む。
片掌でバーナビーの腰を捕らえ、もう片手の指をゆっくりと沈めていくのに従って、彼の背が丸くなっていく。
声も無く荒い息をし続けるバーナビーの背が弓形に反らされるころには、虎徹の指は一本ばかり根元まで彼の中に埋まっていた。

「…っあ…もう、」
「もう挿れて欲しいの?」

指をゆるゆると揺らし、微かな隙間を作ってもう一本を添える。
また同じ行程を繰り返して指を増やす。指を半ばまで引きずり出し、更にもう一本をそっと添えて押し込む。
と、指の腹がすこし何かが違うような体壁の綾を拾った。

「…ああっ」

随分と長い時間焦らされ続けて体力的に辛くなってきたバーナビーの様子に、虎徹は自身を取り出した。

「挿れるぞ」
「…っ」

それを押し当てて腰を進め、くびれから徐々に太い幹までがじわりじわりと押し込まれていく。
繋がったバーナビーの腰の細さと白さ、そして虎徹のものの黒さと太さが異常な対照をなしていて、犯している、という言葉以外では表現できそうもなかった。

「あ…ぁああっ」

大きく反り返り、バーナビーが自分の腹部に白濁を撒き散らす。
達したばかりで酷く敏感になっている身体を、虎徹は尚も攻め立てた。


「っあ、ん、あ…」

半ばまで引き出しては収め、抜けんばかりのところまで引き出しては収め、小刻みに揺すり、突き上げ、突き下ろし、虎徹は彼の中の熱さを味わう。

「んあっ!…ふ、あんっ…あ…」

バーナビーの声も、次第に大きくなっていく。
それはよく伸びる艶のある声で、あられもなく煽るようでどこか慎ましやかなものだった。
中だけではなく彼の外も熱く、汗の匂いも虎徹を煽った。啼声に合わせて細い肢体がびくびくと跳ね、反り、時折弛緩しながらまた跳ねる。

「ああっ…!………う、あ、あ…」

何度目かの絶頂とともに虎徹をきつく締め、そしてぐったりと弛緩したバーナビーの身体が、揺するとまた緊張を孕む。
揺らす動きに合わせて声が短く漏れ続ける。

彼が一番感じる部分を強く刺激すると、バーナビーは再び達した。

「なんか今日ペース早くない?」
「…あなたが、変な、こと…するから…っ」

目の前で身体を開いているバーナビーは、既に何回もの絶頂に眉を顰めたまま、蕩けて霞んだ視線で茫洋と虎徹を捕らえながら、荒い呼吸に閉じられない口元で自分の指を軽く噛んでいた。
両手で掴んだ細腰を虎徹が突き上げる度に、柔らかく身体を波打たせて甘い啼き声を上げる。

「ああ……ん…ッ」

舌足らずな嬌声。それを抑えようとする自意識が完全に飛んでいる。


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