「―――っ!」
寝る前と、その後で自ら行った情事の名残で、バーナビーの後孔はなんの抵抗も無く虎徹を受け入れた。
「ぁ…あぁ、あ……」
バーナビーのぎゅっとシーツを握る手は、微かに震えている。
大きく広げられたバーナビーの両脚の中心は、緩やかに抜き差しをする虎徹のそれを啣えて、貪欲に絡み付く。
ギリギリまで引き抜かれ、そしてその直後に最奥まで突き入れられる行為の激しさに、バーナビーはひたすら喘ぎ続けた。
「…っあ、あ、もう…、せん、ぱ…っ」
激しい挿出が行われているのにも関わらず、虎徹の指は未だにバーナビーのそれを戒めていた。
イきたくてもイけない、狂おしい程の熱にバーナビーは身悶える。
「…っ、…ぁ、ああぁあ…っ」
「バニー、バニー…っ」
小刻みに痙攣するバーナビーの限界が近いと察し、虎徹は徐に指の戒めを解した。
それと同時に、より一層激しい律動を始める。
「あっ、ああ…っ、ああああ…」
「…、っく…」
叫びのような嬌声をあげ、バーナビーが達した。
達した余韻で収縮する後孔の引き締めに、虎徹もどっと欲望を中に吐き出した。
「…明日早いのに」
「悪かったって…、でもあんな事してるバニーちゃん見たらつい…」
"あんな事"という言葉に、虎徹に背を向けてベッドにぐったりと横たわるバーナビーが肩をピクリとさせる。
「可愛かったぜ?」
「…忘れて下さい…」
あんな失態を見られていたという事実に、バーナビーは顔から火が上がりそうな錯覚がするほどの羞恥心を感じた。
肩まで掛かっていたタオル地の薄い掛け布団を掴み、頭まで引き上げて火照った顔を隠す。
「俺が抜いてあげたのに」
「…寝てると思って」
「まぁ寝てたけど、今度から起こせよ?」
はい、と小さく返事をした直後、規則正しい寝息を漏らしはじめたバーナビーの頭を、虎徹はタオルケット越しに軽く撫でた。