3.恋と憧れの違いがわかるか?
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「……ッ!?」

驚きのあまり固まっているバーナビーの手に、一回り大きい自分の手を重ねて、虎徹は紐をバーナビーのそれに巻き付けた。

「……イけねぇように、ちゃんと結びな」

普段の虎徹からは考えられない加虐心に、バーナビーは怯み竦んだが、虎徹の要望なら、と結び始めた。
上手く力の入らない指で必死に結ぶバーナビーは、食い込む紐の刺激に腰をくねらせた。

「…おりこーさん」

赤く色付いたそれを、ご褒美を与えるように親指で擦った虎徹は、バーナビーの身体を仰向けに寝かせるとその膝裏を支えて彼の身体を折り曲げた。

突き付けられた虎徹のそれは、既に硬く勃ち上がっている。

その感触に身じろいだバーナビーは、見せ付けるように挿入していく虎徹に瞠目する。

「…んっ…あ……あぅ…」
「なぁ、恋と憧れの違い、わかるか?」
「………っ、……あ…」
「…怖いか?」
「…、こ……怖くなんて……っ」

明らかに怖がり、震えているバーナビーの目尻にはうっすらと涙が浮かんでいる。
それを親指で拭うと、バーナビーはぎゅっと目を閉じた。

「まだ先端しか入れてないんだぜ?」
「……っ」
「…やめるか?」

すると、バーナビーの両太股が虎徹の腰を捕らえた。

「嫌…です…!」
「俺、今からアンタに酷い事するけどいいのか?やめるなら今だぜ?」
「構い…ません、先輩になら何をされても良いです、から…っ」

「……そっか」

彼の覚悟を聞いた虎徹は、ゆっくり腰をすすめ始めた。




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