これで、いいんだ。

 あいつは俺なんかと居たら駄目なんだ。
 あいつには…、総悟には正しい道に進ん
 でもらわないと。


 * * *


 「…な、に言ってんですかィ…?冗談や
 めてくだせぇよ…」
 「…」
 「ねえ、」
 「、」
 「ねえってば!土方さんっ」
 「…ごめん」
 「っ!」

 昼休み、土方に呼ばれ総悟は社会準備室
 にきていた。また何かしただろうかと記
 憶を探るが思い当たることがない。ちょ
 っと、土方の愛用してるマヨネーズの中
 身をからしに変えたのと土方の上靴に画
 鋲をいれたのと土方の背中に叩くふりを
 してぼくはロリコンですと書いた紙を貼
 ったのと…そこで、やはり思い当たるこ
 とが有りすぎるなと考え直す。でも、あ
 の人が本気で俺のことを叱れるわけない
 と緊張なんてしていない。寧ろ、からか
 ってやる気満々である。そうして、準備
 室につき、いつものようにドアを開ける
 。総悟が中へ入ると土方は整頓された机
 に腕を組んで寄りかかっていた。

 「ほら、来てやりやしたよ。何のようで
 すかィ」

 総悟がそう話し掛けるが何か土方の様子
 がおかしい。いつもならすぐに言い返し
 てくるのに何も言ってこないのだ。

 「…?土方さん?」

 総悟は未だだんまりを決め込む土方に近
 づいた。すると、真面目な声で総悟、と
 名前を呼ばれた。いつになく、真剣に名
 前を呼ばれたのでびくりと体を震わせた
 。

 次に土方が発する言葉を総悟は信じるこ
 とができなかった。いや、信じたくなか
 った。だから、土方の言い訳なんて聞か
 ずにその場から一目散に逃げ出した。





 なんて残酷な、



















 100810 修正
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -