フェルディナンド
2016/02/01 02:01


一向に屋敷へ赴こうとしない彼女は一体なにが希望なのだと言うのだろう。
姉達に虐められ、継母には虐げられ、そんな夢も希望もない毎日から抜け出したいと、そう思わないのだろうか。
無常。
毎日は似ているようであり、違う。
そう彼女は言いたいようで微笑みを絶やさない。
思わず頬へ触れてしまった。
シルクで出来た滑らかな生地であるその肌はまるで作り物のように美しい。

「逃げないか?私と共に。」

再度微笑みをくれる彼女にまた私は溺れてしまうのだ。





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