リキエル
2015/06/28 13:46


「あっ!リキエルくびだしてる!!」

「今に始まったことじゃあないだろう。」

ソーダアイスを口に加えながら暇潰しにテレビゲームでも興じる。
後ろから掛かって来た声の持ち主はなんだか楽し気で嬉々としていた。
コントローラーをかちかちと鳴らしてみても一向にボスは倒せない。
なにがいけないんだと思いながら画面から目を逸らさずにいると駆け寄って来る足音と共にうなじに当たる柔らかな感触。
そこに加えるようにむにむにと強弱を付けられた。
思わずコントローラーを放り出す。

「ばっ!お前なぁ!??」

「だってたまにしかみれないから・・・。」

赤くなってしまった顔のままチョップを相手の頭に落とす。
変な声を上げて謝るコイツに悪気はないのは俺には分かっている。
だから俺が照れ隠しに怒鳴り上げているその間にテレビからはゲームオーバーの曲が流れ出して膝から崩れ落ちたのは言うまでもない。





「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -