ふあぁぁぁ…。
ねっむー…。
昨日ゲームし過ぎたかな。
こうゆう日に限って、委員会とかほんまめんどくさい。
てか、まだ全然人集まってへんし。
てきとーに座って、ちょっと寝よか。
騒がしなったら、目ぇ覚めるやろし。
起きひんかったら、誰か起こしてくれるやろ。
そう思って、陽の当たる窓側に座って机にうっ伏す。
でも、だんだんしんどなってきて、結局窓にもたれて寝ることにした。


コンタクト


俺が委員会の部屋に入ると、時間も時間やって、結構みんなうるさしてる。
黒板には委員長が書いたと思われる字で、クラス順に着席すること、てあった。
えっとー…、俺の席、俺の席……。
自分の席に向かって進んで行くと、この騒がしい中で寝てるやつを見つけた。
それも俺の席で。
太陽の光に当たりながら寝てる姿は、ものごっつ目を引く。時折吹く風になびく髪も含めて、めっちゃ絵になってた。
そう思うんは俺だけやないやろーけど、俺には特別綺麗に見える。
だってそこで寝てる彼女は、俺がひそかに気になってる子やから。
……ほんで、どないしよか。
彼女と喋ったことない俺は戸惑う。
初コンタクトはかっこよく決めとかなあかんよな…。
あと、自然に…。

『そこ俺の席』

思てることと裏腹に冷たい態度で声をかけてしまう。
え…、嘘やろ。
俺何してんねん。
めっちゃくちゃ愛想悪いやんけ。
彼女はまだ眠そうな目を開け、俺を見たまま何もゆわん。
しばらくの沈黙が流れる。
そんな見られると、さすがの俺でも恥ずかしいわ。
それも気になってる子にやし。
恥ずかしさをごまかす為、俺は彼女にデコピンをお見舞いした。

「大丈夫、起きてんで」
『ツッコミ入れるとこ、そこかい!』

思わず俺がツッコんでしもた。

「白石くんどうしたん?」

名前覚えとってくれてんか?!
…コホン、この喜びはあとで浸るとしてやな……。

『どうしたんやあらへん。そこ俺の席やねんけど』
「へ?」
『黒板見てみ』
「あー、ごめん。今退くわ」

そそくさと席をあけ、どうぞ、と俺を見る。
せっかく喋りかけたんやから、もっと喋りたい。
せやから、席に座りながら声をかけようとした。

『あのさ…』

それと同時に、彼女は俺の前に立ちにこっと笑う。
そんな笑顔反則やろ…。
何かあんのかと彼女を見てたら、いきなし手が近づいてきて…。
焦った俺は思わず目を瞑る。

『痛っ』
「さっきのお返し」

彼女はとびっきりの笑顔を俺に向ける。
俺にデコピンできて満足そうに、彼女は自分の席へ戻っていった。
俺は片手で口元を抑え、にやけそうになるのを必死で隠した。


「白石、お前さっきからにやにやして、きしょくわるいで」
「うっさいわ」

教室に戻って、謙也にいじられるんはもうちょっと後の話や。



ぐへへへへ←
初々しい感じがたまらんですわw
兄さんからのリクエストです☆
≪目を覚ますと目の前には白石の顔が…「そこ俺の席」とつまらなそうに呟いた彼を見つめているとデコピンされました。≫
リクエストありがとうございました。
ちゃんと書けてますかね?
でも、個人的に楽しく書かせていただきました♪
これからもサイト共々、よろしくお願いします。

2012.3.6



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