永遠の世界


PiPiPi PiPiPi...
いつも通りの朝を迎えた
私は、またあの夢を見たなと思いながら、学校へ行く準備をする


よく見るあの夢
悲しいような切ないような、なんともいえない夢
彼はどうして死んでしまったのだろう
本当に誰も助けに来なかったのだろうか
私が見る夢では、彼が死んで幕を閉じる
だから、これが夢の結末なんだと思い込んでいた


「また、浮かない顔してるな」

あれこれ考えていた私に声をかけてくる君

『最近変な夢を見るんだ』
「どんな夢?」

私は夢の話を君にする

「その夢には続きがある」
『え?』

君はあの夢の続きを語る
彼が死んだ後、本当は助けに来た人が居たこと
ちゃんと探していた人が居たこと
私は初めて聞いた話に驚く

「俺もよく見るんだ。その夢」

君は私が聞きたかったことを先に言う

「でも、必死に探している側の夢。やっとたどり着いたのに、死んでたって夢だけど」

それだけで十分だった

「なんで泣いてんだよ」
『わかんないよ』

わかんないけど、涙が出たんだ
あたたかい太陽の光が、優しい風が私たちを包む


遠くで先生の叫ぶ声がする

「やべっ。遅刻する」

そう言って君は私の手を掴んで走り出した
私は君の手をしっかり握って、続いて走り出す
君は少し恥ずかしそうに呟く
こけんじゃねぇぞと

―――やっと見つけた
―――遅いんだよ。ばーか



めっちゃ昔に書いたやつですw
駄作で申し訳ないですorz

2012.3.4



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