永遠の世界


裏切られること
拒絶されること
慣れたと思っていたけど、やっぱり苦しい
辛いよ
切ないよ
悲しいよ
結局僕の周りには何も残らない
ナイフでできた傷跡は、もう痛くもなんともない
痛いという感覚を失ってしまったんだから
泣きたくても涙すら出ないこの僕に、生きている価値なんてあるのだろうか
大切だと思う人さえ守れずに、傷つけることしかできないこの僕は、いっそ消えてしまう方がいいんだろう?


本当は助けに来てくれるんじゃないかって、どこかで期待してた
口では無理だと言っていたけれど、待っていた
この暗い部屋で独り、ずっと‥‥
嬉しかったんだ
君がそう言ってくれて‥‥


それも儚い夢だと現実を知らされる
誰も探してなんかいなかった
そんなことわかっていたはずだろ?
どうしても涙が止まらない
あ、僕でも泣くことができたんだね‥‥


君のことが大好きだった
笑顔をありがとう
たくさん迷惑かけて、傷つけてごめん
もしも、僕が生まれ変わって、またどこかで会えたなら、その時はいっぱい笑おうね
これが僕からの最期の言葉


この後君が助けに来てくれたこと
ちゃんと探してくれていたこと
僕を見つけた君が、冷たくなった僕を抱きしめて大声で泣いたこと‥‥
僕はそのことを知らない



続き→

2012.3.4



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -