永遠の世界


真っ暗な部屋に閉じこもり始めた僕
そんな僕を探し始めた君
君は君の世界から出られない
一生辿り着けない僕の部屋
君だってわかっているはずなのに、どうして探すんだ
ボロボロになってまで


僕の部屋に声がこだまする
僕を蔑む声たちが
お前は最低なやつだと
逃げ出した弱虫だと
出て行けと言われて出て行った僕に向けられた言葉
居なくなってもまだ猶言われ続ける醜い言葉
先の尖った鋭いナイフはまた僕を傷つける


その中に優しい声を見つけた
大丈夫だよと
必ず見つけ出してみせるからと
だから、逃げずに頑張れと
その言葉さえ僕を傷つける


君は簡単に逃げるなと言う
でも、そんなこと僕にはできない
君みたいに強くはないんだよ
もう十分僕は頑張ったつもりだ
そんな僕にまだ頑張れと言えるのか?


悲しい、苦しい、辛い‥‥
僕は気持ちを忘れてしまったようだ
涙すら流れなくなった
この部屋から出る為の鍵も見つからない
本当にひとりぼっちになってしまった


それでもいいかと思い始める
ひとりは気楽で、拒絶される心配もなくて‥‥
時々寂しく感じることもあるけれど、すぐに慣れるだろう
そう、ここは僕だけの世界



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2012.3.4



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