「白石白石、こないだおもろいステップ覚えたんやけど…」
「なんや、見せてーな」
「Step Step ワン ツー ワン ツー くるりと回ってイナバウアー!!」
「それか」
「知ってんのか?」
「おう。見てたさかいな」
「…いろいろツッコミたいとこやけどやめとくわ」
「おーきに」
「知ってんやったら話は早い。これ、今度のあれでやらんか?」
「あー、あれな…。せやな、俺はええで」
「よっしゃ。そうと決まれば特訓や」
「「Step Step ワン ツー ワン ツー
くるりと回ってイナバウアー!!」」
「ええ感じや」
「ほんまか?」
「ほんまや。これやったらいけんで、絶対」
「いや、もっと極めるで」
「さすが、白石や」
「当たり前や」

「「Step Step ワン ツー ワン ツー
くるりと回ってイナバウアー!!
キックだ パンチだ
イナバウアー!
踵落としだ
イナバウアー!
イナバウアー!
イナバウアー!
イナバウアー!!!!」」
「キマった」
「んー、絶頂」


「うわあああぁぁぁ」
「名前、何見てんねん!」
『財前くんに貰ったDVD』
「こんなん見んでいい」
『あ、何すんの。蔵ノ介消さんといてよ』
「財前、あいつ後で締めたる」
『アホ、怖いことゆいな』
「いーや、俺も謙也の意見に賛成や」
『そんなことしたら、2人共許さんからな』
「なんであいつの味方すんねん」
『味方してへんわ』
「でも、かばってるやん」
『別に締める必要ないやん。これおもろいし、あたしは好きやで』
「…まぁ、お前がそこまでゆうなら」
「許したらんこともない」



2012.3.2



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