「もしもし?」
『もしもし』
「名前、いつ暇や?」
『は?』
「せやから、いつ予定あいとんのか聞いとんねん」
『いきなしどないしたん?』
「今日手帳買うてん」
『それがなんやねん』
「なんでわからんねんな」
『…あぁ、早よその手帳使いとーてしゃーないんや』
「そうゆうことや」
『ふっ。アホらし』
「お前、今鼻で笑たやろ」
『廉造が考えそーなことや思てな』
「うっさいわ」
『せやかて、わざわざあたしに電話する必要ないやろ』
「…ゲホッ、ゲホッ」
『なぁ、なんでなん?』
「別にえぇやんか。たまたまや、そうたまたま」
『ほんまかー?』
「ほんまやほんま。と、とにかく、今週の日曜あけとけ」
『……切りおったし。なんやねん、あいつ』


「声聞きたかったとか、会いたいからとか、口が裂けても言えるかい。あんの、あほ…」
「志摩、何か言ったか?」
「な、なんでもないで。奥村くんは気にせんでえぇさかい」



2011.12.11



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