『藍ちゃーんっ』
「―っ!?いきなり抱きつかないでよね」
『いいじゃん、別にー』
「よくない。もし倒れたりしたらどうするの?」
『藍ちゃん、そんなに弱くないでしょ』
「そうだけど」
『じゃあ、問題なし。なんだかんだ言って抱きつかれるの嬉しいくせに』
「は?何言ってんの?自意識過剰もいいとこだよ」
『嬉しく…ないの?』
「いちいち言わないとわからない?」
『わかんないよー』
「……はぁ」
『藍ちゃんの気持ちわかんない。だって、全然好きって言ってくれないし、手も繋いでくれないし、ちゅーだってしてくれないじゃん』
「名前…」
『ちゃんと言ってくれなきゃ、わかん……っ…』
「………んっ……これでもまだわかんない?」
『……///』
「好きじゃなきゃ、こんなことしないし。抱きつかれても、こんなふうにそのままにしとかないから」
『遠回しすぎてわかりにくいー。好きって言って?』
「……ふぅ。名前愛してるよ」
『へへへ。藍ちゃん顔真っ赤』
「自分が言わせたくせに」
『わたしも藍ちゃん大好きだよ』
「知ってる」



2011.11.28



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