「…何かあったのか?」 『へ?何のこと?』 「今日、元気ねぇじゃん」 『何言ってんの?めっちゃ元気じゃん』 「俺様を騙せると思ってんのか?」 『………』 「はぁ…。辛くなる前に話せって言わなかったっけ?」 『言ってたけど…』 「…話せるか?」 『………』 「じゃあ、話せる時がきたらでいいから、そん時は話してくれよな」 『うん…』 「俺がいない間に無理してんじゃねぇよ。俺が見てないとこで辛い思いとかすんな…。支えてやれねぇだろ、ばか…」 『うぅ…』 「お前は頑張りすぎなんだよ。誰よりも頑張ってることは、俺様がちゃんと知ってるからさ」 『…ひっく…翔……ひっく…ちゃ…っ……ん…』 「お前は俺が守ってやるから、心配すんな。ほら、泣くなって」 『ほん…と…?』 「あぁ。もう、そんな顔はさせない」 『ありがと』 「当たり前だろ?家来を助けるのは王子の役目だからな!」 2011.11.25 |