なんだか良い匂いがする。
その匂いをたどっていくと、俺の部屋でくつろいでいる名前の口元へたどり着いた。

「な、何?」

急に顔を近づけたから、焦っている様子。
ほんのり頬が赤い。
ほんと、可愛いんだから。

『何食べてるの?』

匂いの原因を問う。

「アメちゃんだよ。イチゴ味の」

そう言って、舌にアメを乗せ「ほら」と見せてくる。

『俺にも同じの頂戴』
「え…」

え…ってなんだよー。
1つくらいくれてもいいじゃん。

「もう、これで最後だったんだけど…」
『えー』
「また、買っておくから」
『今がいいの。今欲しい』

ちょっとすねてみる。
別に今じゃなくてもいいんだけど、あたふたする名前が可愛いから、ついいじめちゃうんだよね。

「じ、じゃあ、…食べかけでいいなら……」
『くれるの?やった♪』

名前に拒否する隙を与えず、唇を重ねる。
そして舌を侵入させ、名前からアメを奪う。
「んっ……」

でも、俺は名前にアメを返した。
返ってきたアメにびっくりした表情を浮かべる。
だって、いいこと思いついたんだもん。

『名前も食べたかったみたいだから、一緒に食べればいいじゃん?』
「え?!」
『ついでに、名前のことも味わいたいな。…できれば全部』
「ばか///……っ…」

俺たちはアメが溶けてなくなるまで、何度も唇を重ねた。
溶けた後?
それは俺の理性次第。


Melt
溶けるような甘い一時を…。



甘ーーいД
甘いよ、音也。
…はい、お久しぶりです。
サボり気味ですみませんorz亀更新ですが、見捨てないでくださいね♪

2012.1.8




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