今日は久しぶりに真斗に会える。 真斗が上京してからは忙しかったんか、ほとんど連絡は来んかったし。 ほんまにめっちゃ嬉しい。 「名前か?」 振り返らんでもわかる。 真斗の声や。 でも…なんかちゃう気がすんねんけど…気のせーかな。 『真斗久しぶりー!元気しとったん?』 「あぁ。お前も元気そうで何よりだ」 『…やっぱ変や』 「は?」 何が変なんやろか…。 『あっ!わかった!!喋り方や。喋り方が変なんや』 「そうか?」 『絶対それ』 「嫌…」 『嫌や』 真斗に聞かれる前に答える。 別に真斗が嫌いな訳やない。 でも、遠い人みたいな感じがして…あたしの知らん真斗みたいで…。 「すまない」 あたしが悲しそうな顔してたんか、真斗はそう言って頭をなでてくれた。 それから地元をぶらぶら歩き回って、今は公園のベンチで休憩中。 日も暮れてきて、そろそろお別れの時間。 真斗は忙しいから、今日中に戻らんなんらしい。 しゃーないことやってわかってんねんけど、やっぱり寂しい。 もっと一緒に居たいって思うけど…それはあたしのわがままに過ぎひんから。 『ほな、またね。たまには連絡してや』 精一杯の笑顔で、別れの挨拶をする。 『―――っ!?///』 いきなし真斗に抱きしめられて、心臓が跳ねる。 『真斗…?』 「もう少し…もう少しだけ、このままで…」 真斗に抱きしめられたせーで、張っていた糸が切れる。 せっかく笑顔でバイバイしよう思とったのに、涙が溢れてくる。 『もっと一緒に居たい…離れたない…寂しい…』 泣いてるあたしを、真斗はさっきよりも強く抱きしめてくれる。 「心配せんでえぇ。俺はどこに居っても、お前のこと想っとる」 『喋り方…』 「ははは。告白しとるのに、驚くんはそっちか」 『え?』 「名前」 だんだん真斗の顔が近づいてくる。 あたしが目を閉じると、そっと唇が重なった。 「愛している」 甘くて優しい声が、あたしを包んだ。 きみだけを I love her from my heart. ただ、真斗に京都弁を喋らせたかっただけです。 の割にあんま喋ってへんってゆうw まぁ、それが自分クオリティですよ← 温かい目で見守ってやってください☆ 2011.12.17 |