『春と言えば…』 「春」 『さすがゆっきー。わかってるね』 「意味わかんねーよ」 「いきなり大きな声だすと、みんなびっくりするよ、要」 「みんなって誰だよ」 「まーまー、細かいことは気にすんなって、要っち」 『そうゆうこと』 「どうして春と言えば僕なんですか?」 「なんでって…」 「春だから」 「へ?」 「だーかーらー、春ちゃんだからだって」 「…んー?よくわかんないですよー」 『要っち説明してあげて』 「結局俺かよ!…名前が“春”だからっていうしょうもない理由だとよ」 「あぁー、そういうことだったんですね」 『ま、雰囲気も春ちゃんは春らしいけど』 「でも、本当に春がきてるのって千鶴だよね」 「そうなの?」 「最近真…」 「ゆっきー!!」 『そうだったんだー。でもさー、真…』 「それ以上は止めておけ。さすがにあいつが可哀想だ」 『そだよね』 「なんだよー、2人してー」 『それに春ちゃんを困らせたくないし』 「僕ですか?」 『うん』 「ちくしょー、訳わかんないよー」 「ていうか、俺たち呼んどいて何もないの?」 「俺、漫画まだ途中なんだけど…」 『今まで散々好き勝手話してたくせに』 「俺たちにまとまりを求めたお前が間違いだったな」 『もーいいよ』 「大丈夫ですか?」 『春ちゃーん』 「うわっ…よしよし」 『春ちゃんはずっと春ちゃんのままでいてね』 「はい」 「優太、帰ろー」 「うん」 「ゆっきー待ってよー」 「春、先戻ってるぞ」 『みんなのバカー』 「僕たちも帰りましょうか」 『…うん』 2012.4.2 |