「なあ名前東軍に来る気はないか?ワシはお前に平和な世を見せてやりたい」

『煩い黙れ目障りだ』



耳元で甘く低く囁く徳川

普通であるならばイチコロであろうが、生憎私は私だ

自分の意思を揺るがす気も揺るぐ気もない

だから別に天下なんていらないし、知らない

欲しけりゃくれてやる



「家康ゥウウウウ!!!!貴様すぐさま名前から離れろ!誰の許可を得て近付いているのだ!」

「名前の側に寄るのに許可なんて必要ないだろう?」

「黙れ!貴様私から秀吉様を奪っておいて、名前までもを奪う気か!?」

「秀吉殿は奪った気はないが、名前は奪うぞ?」

『石田煩い、徳川も煩い』



別に喧嘩をしても構わないが私の側でやるのは止めろ

目障りだし耳障りだし、うざい



「Hey,honey.んなつまんねぇbookより俺のこと見ろよ」

『見ない。貴様の顔など見飽きた』

「Hum,つまり、俺の顔は嫌ってほど見たのか。中々可愛いとこあんじゃねぇか」

『勝手な解釈ご苦労。書物を取るな、返せ』



勝手な脳内変換を終えたと思ったら書物を取られた

馬鹿伊達め

右目だけでなく左目も抉り取ってやろうか



「政宗殿煩いでござる。折角某と元就殿がどくしょなるものを名前殿としていたというのに」

「読書も平仮名なやつに言われたくねーよ」

「ふん、貴様は馬鹿か?斯様にうざくしては名前にうざがられるだけよ。目障りだ、消えろ。ついでに真田と石田と徳川も消えろ」

『ついでが多いねぇ、毛利。ついでにお前も消えてくれれば私は万々歳さ』



ああ、君らの従者も消えてくれ、頼むから

後ろで未だに徳川と石田は喧嘩をしているし

毛利と伊達と真田は煩いし

私に一体どうしろというのだ



『大将格である石田と徳川に不本意ながら問うが、私にどうしてほしいというのだ』

「東軍に来い」「西軍に来い」

『どっちだ。別に天下に近いほうに着いていく気はないが、この鬱陶しいのから抜けられればどちらでもいい』

「ならば東軍だろう。ワシの隣にいてくれればそれでいい」

「なに口説いているんだァアアアア!!!!ならば私もだ!名前がいればそれでいい!」

『煩い、死ね。もういい。適当に決めろ。私はどちらでもいい』



そう言い私は、伊達から書物を取り上げ、伊達の頭を軽くそれで叩く



『まあ、死なない程度にやることだな。武運を祈ろう』



血を流す場面を見たいわけでもないからな


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連続でヤンデレ書くとヤンデレでなくなる
家康と三成贔屓にしすぎたなぁ
以下返信です














返信!
色々お読みいただいて嬉しいです!
未熟な管理人ですが付き合ってやってください。
リクエストありがとうございました!





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テーマ「人外ファンタジー」
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