秀吉様は家康に殺された

日ノ本を統一するという目標は爛れ、全ては泡となり

刑部も言う、全ては関ヶ原にて、と

天下などいるものか

私はただ、家康を殺せればそれでいいのだ



「………名前、台本通りに読まなくていいんだぞ」

『黙れ!秀吉様の遺言書(だいほん)に書いてあることは本当なのだ!』

「チキンなお前が戦なんて世も末だなー」

『ち、違うぞ!?私はチキンでビビリなんかじゃないぞ!?』

「やれ名前。誰もビビリなど言うておらん」

『なっ………。て、手の込んだ悪行だな、家康ゥウウウウ!!!』

「お前結局何でもかんでもワシなのな!」



チキンでもビビリでもないぞ

私はあれだぞ、西軍の将だぞ

そんな私がそんなわけ………



「……あ、独眼竜」

『なに!?ぎ、刑部!お前それ時速何キロぐらい出せるんだ!?急いでここから逃げ……退かなくては!』

「落ち着け名前。我のこれは斯様に早くない」

『急がなくては私が死ぬ!』




だってあいつ何かしらないけどめっちゃ私のこと嫌ってるし!

出会う度に勝負するとかマジやめてほしい!




「ほら名前はチキンだ」

『煩い黙れ死ね!頭まで金に侵された馬鹿め!』

「そこまで言ってないぞ!」

『私は秀吉様の意志を継ぐもの!そのようにチキンではない!』

「いや皆知ってるから。お前がチキンでガラスのハートって皆知ってるから」

『認めない!私は認可しないぞぉおおおお!!!!』

「自分のことだろ!認めろよ!」



駄目だ、落ち着け名前!

私は強いぞ、うん、強いぞ

戦なんてちょちょいのちょいだぞ



「本当は?」

『戦やめたい。武将やめた……違うぞ。今のは寝言だ』

「無理矢理だな!」



チクショォオオオオ!!!

家康の思う壺だ!



「戦怖いか?」

『うん』

「名前はチキンか?」

『うん……うそ、ううん』

「………ワシのこと嫌いk『うん』

「戦やめたいか?」

『うん』

「ぶっちゃけ太閤の遺言は?」

『無視したい。………あぁあああああッ!!!』

「だよなぁ。名前だもんな」



チキンじゃない、小心者だ

(秀吉様ごめんなさい秀吉様ごめんなさい)
(呪詛唱えてるみたいだぞ)


――――――――――――――
庵葉岬様へ
チキンってなんですか?←
チキンな三成も面白いですけど!
以下返信です













返信!
背筋がゾクッとすると夏場はいいですよー。
更新は不定期で申し訳ないですが……。
そしてリクエストに添えなくてすいません!
リクエストありがとうございます!





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