私は何よりも誰よりも、最凶だと自負する高方絵美が嫌いだ

トリップ女だとかわけ分かんないこと出会い頭にほざかれて

こっちはいい迷惑だっての


ああ、それと

いい加減「これ」も煩わしくなってきたなぁ



「球磨川さんっ…………いい加減その手離したらどうですか?」

「『あはは』『高貴ちゃんは面白いなぁ』『離したら僕が名前ちゃんといられないだろう?』」

「いなくて結構です。名前先輩が可哀想でしょ……!?」

「『大丈夫だよ』『僕と名前ちゃんは二人で一つだから』」



その内腕がもがれそうなほど強い力で両腕を引っ張られる

ああ、痛い痛い

黒神とか喜界島とか江迎とか助けてよ

ほらほら、お友達が困ってるよ



「仲がいいのは結構だが、苗字三年生。あ奴はいいのか?」

『よくないし。助けてし。あーうん。その内その内』

「スキンシップも人間には大事だ」

『見てよこれ。どこをとってもスキンシップじゃないよ』

「…………さて仕事するか。喜界島同級生は今月の部費の割り当てを。江迎同級生は花を頼む」

「え、あ、うん。剣道部は?」

「余りによるな」

「黒神さん、枝切ばさみ貸してくれるかな?」

「ああ、分かった」



仕方ないなぁ、もう

私は私でお仕事いきますか













『やぁ、高方。逆ハー、勤しんでるかい?』

「名前ちゃん!逆ハーって、なんのこと?」

『ああ、惚けなくてもいいよ。本性出しても誰かに口外なんてしないし』

「…………ふん。ま、上々ってとこね。あんたのせいで禊たちが手に入らないけど」

『禊はほら。私の幼馴染だし』



高方は舌打ちをし、醜い顔をさらに醜くする

やだやだ、気持ちの悪い



『私の趣味がさ、人を苛めることなんだよね』

「それが?」

『でさ、高方だとすっごい楽しいの。夢小説読みまくってたなら分かるでしょ?俗にいう傍観主の存在を』

「私は、そんな存在を怖いだなんて思わない」

『思ってよ。私は傍観主だから、高方(あんた)消さなきゃ。あれ、ちょっと違うな』



嘘をぺらぺらと並べていけば、強気な口調に恐怖が混じり始めている高方

あはは、やっぱその存在は怖いんだね



『だからさぁ、私の役目はあんたを追い詰めること』

「…………消すの。私のこと、消すの?」

『うん、消すよ。まぁ、ほら、楽しみにしててよ』



なにも起こりはしないけどさ



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後味最悪←
ほんとに夢主最悪だな、おい
もうこれただの悪女じゃないか
以下返信です














返信!
十万筆頭ありがとうございます!
そしてリクエスト通りに添えずすいません!
狂愛という存在を書き終えてから思い出しました、すいません。
書き直しはいつでもいたしますぅううううう!!!
リクエストありがとうございました!





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テーマ「人外ファンタジー」
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