「名前、名前………」

『やだ………飛沫ちゃ……』



ぎゅっとしがみ付く飛沫ちゃんに恐怖を覚える

嬉しい、人に愛されるのは嬉しい

だけどこれはきっと



『ごめ………僕のせいで………僕の………』



僕の能力でもある「王様の証(キングキングキング)」のせいで

きっとこの能力で皆皆、



「なんでそんな嫌がるんだ、名前?」

「『だめだよ飛沫ちゃん』『名前ちゃんが困ってるだろう?』」

『禊君………僕は、』



僕の声は、チャイムに消された











一人の女生徒が僕のところに来た

黒色の髪が艶やかな人



「今日一年一組に転入した葦梶摘香よ」

『あの、一年マイナス十三組の苗字名前です…………』

「マイナス…………どんな能力なの?」

『……王様の証(キングキングキング)っていって……、すべての人が従う能力、です。あのでも、いつもはオフです………』



葦梶さんの目がとってもとっても怖くて

僕は自分の能力を簡潔に話した



「へぇ、いい能力ね。それ、私に譲ってくれないかしら?」

『え……でもこれは………』

「なんでよ。あんた、いらなそうだから私が貰ってあげるって言ってんのよ」

『でも………こんな能力(もの)役に立たないし……皆これのせいで……心配で………。こんなの貰っても、虚しいだけっていうか………』

「っ………おどおどおどおど鬱陶しいわねぇ!寄越せって言ってんのよ!」



きゃっと短い悲鳴を上げる

頬が痛くて痛くて、涙が零れる



『ふぇ…………ふぇええっ………』

「泣いたってあんたが悪いの「『やあ葦梶ちゃん』『名前ちゃんに何したの?』」



安心のする禊君の声が聞こえた

振り返ると、やっぱり禊君がいた、いてくれた

ううん、皆いてくれた



「関心しないな、葦梶同級生。転校早々、暴力沙汰か」

「球磨川………黒神………」

「『ああ、いいよめだかちゃん』『僕が、殺すから』」

「そうか。では、」



そっと抱き締めてくれるめだかちゃん

あったかいなぁ



『めだかちゃん………?』

「大丈夫だ。ああ、見ては駄目だ。善吉、手当てを頼む」

「おう。大丈夫か、苗字」

『うん……………』



叩かれた頬を擦る善吉君

どうして皆こんなにもあったかいんだろう



『………ねえ、めだかちゃん……葦梶さんは………』

「葦梶同級生?ああ、いなくなってしまったよ」



きっと禊君の大嘘憑き(オールフィクション)だ

葦梶さんは、僕の能力を欲しがって………



「大丈夫だ、苗字同級生。貴様に危害を加える者は、消す」

『めだかちゃん…………?』



僕は、疑問を抱きながらもそれを

あっさりと捨てた



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なんだか後味が悪くなってしまった
そしてgdgdだ
以下返信です














返信!
わー嬉しい限りですー。
見知らぬ梅香と傍観生活もお読みいただき。
ありがとうございます!
これからも頑張らせていただきます。
リクエストありがとうございました!





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テーマ「人外ファンタジー」
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