俺は今現在、好きでもない女と付き合っている

家の付き合いだとかどうとかこうとか訳の分からない言葉を並べられた

あいつは本当に俺を好いてるようだが、俺は違う

俺はあいつを好くことはできない

なぜなら――――――



『こんにちは、伊達君。物思いに耽って、どうしました?』



元婚約者である、苗字名前が好きだから

清楚で可憐で美しく、穢れを知らぬ人

今すぐにでも攫って、愛でたい

だがそれは出来はしない



「名前」

『ああ、ごめんなさいね。別に、故意じゃないんですから』



名前は俺を敵視し、俺が敵視する石田三成と付き合っているから

石田は大嫌いだ

俺から名前を奪い、俺をこんなにも憎悪させる

その存在で、名前に近付くことなど許されはしないのに



「ふざけるな。貴様は何故、この男とともにいた」

『別に意図も経路も意味もありません。ただ、私が教室に来たとき彼がいた、それだけです』

「貴様がそんなにも男好きだったとはな。男であれば誰でも構わないのか?」

『まさか。私が慕うのは、貴方だけですよ。志月さんが伊達君を慕うように』



そこであえて俺を出さず、ユキを出したのは俺の心情に気付いてるからだろう

石田は嘲笑うように俺を一目見て、名前を腕に抱く



「貴様は私の所有物だ。他の男―――まして伊達政宗の下へ再度戻るなど許さない」

『戻りませんよ。私は貴方の所有物ですから』



ああ、狂っている

こいつらは、俺は、狂っている

――――今更ではあるのだが



―――――――――――――――
政宗様の心情よりただのヤンデレ
もとい夢主と三成がいちゃつく話
明らかなる意図的
以下返信です














返信!
十万筆頭ありがとうございます!
はわわわわ……ひより様とお揃いだと……。
歓喜して狂喜して死にます。←
私はひより様を見るだけで息が荒くなります。←
フリリクお待ちしております!
リクエストありがとうございました!





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