腐女子と腐男子の日常生活 | ナノ


『レズってレスビアンの略でしょ?じゃあホモってホモ・サピエンスの略?』

「間違ってはいないが、ホモ・サピエンスだと我ら人間全てを指すぞ」

『マジかよー。じゃあなんの略?』

「本気で君も愛してるの略」

「なんだよもって。何人かいるのか」



朝一で喋った言葉が冒頭だ

あ、嘘だ

朝一で喋ったのは、「お母さん、私の同人誌どこいったか知ってる?」だ

無事に同人誌は見つかったけどね

登校中、レズはレスビアンの略は知ってるけどホモってなんだろ

そんな風に思ったわけだ




「ホモはホモセクシャルの略だ」

『かすが物知り』

「貴様が私に教えたんだ」

『昔の私物知り』

「在科、そんなことより」

『そんなことじゃない』

「さっさとロイエド寄越せ」

『描き終わってるww』



表紙からして如何わしい本をかすがに渡す

かすがは財布から1000円を出し、私に渡した



『ちょ、多いし。500円でいいし』

「色塗り代とか」

『色塗りPCだし。いいっていいって』

「いや。いつも頼んでるからな」



なんか儲かっちゃった、うひひ



『あ、ネタ思いついた』

「なんだ?」

『家三のBLネタ』

「いいな、それ。あとで見せてくれ」

『あいさ』



そして、私は今日も同じことをだらだらと繰り返す

つまらない日常に、なにもないまま



「うるさい黙れ」

「シリアスぶんな」

『ねえ君たちシリアス嫌い?どんだけ拒否るの?』




苛めだめ、ぜったい