「はじめまして!一年一組に転入した小長井アカネです!仲良くしてくれると嬉しいな!」 『………伊達凪政。一年十三組』 それは、私たちが食堂にて昼食を取っているときだった 黒神並に短いスカート、胸元を開けた制服、明らかに染めたと思われる金の髪 私が十三なんて、嘘だけど 本当は一年「マイナス」十三組だけど はーい、こんにちは マイナス十三組に所属してる凪政です 人吉の紹介で来たのは、明らかに逆ハー狙いの下劣な女 女子達は怪訝そうな顔で見てるけど、男はでれでれと話かけている 「…………ふん。伊達同級生。貴様は、小長井同級生をどう見る?」 『what?そうだな、正直関わりを持ちたくない種族だ。私、黒神と違って人は嫌いなんだよね』 「そうか。私は人間が大好きだ。人間の役に立つために、私はこの世に生を受けた。しかし、あのように下心見え見えの者の役に立つために生まれた、とは少し戸惑うな」 あの、生徒会長ですらこの態度だ よっぽどあの女は下心見え見えらしい 黒神めだか 所属 一年十三組 血液型 AB 備考 生徒会長 あの美貌に脳味噌は異常なほど異常(アブノーマル)で あぁ、そうだった さっきは名乗って所属言っただけだけど私も、異常(アブノーマル)で最低(マイナス)なんだよねぇ 伊達凪政 所属 一年マイナス十三組 血液型 AB 備考 生活委員会委員長 「あ、黒神さん!黒神さんは、生徒会長なんだよね!?それで、副会長空いてるって聞いたんだけど、私を入れてくれない!?」 「小長井同級生を?悪いが、断らせてもらうよ。副会長には、私と敵対する者にしたいんだ」 「えー?いいじゃない。だって、生徒会のメンバーは五人いなきゃ駄目なんだから」 『やめておけ、小長井。断ったんだ。それに、お前じゃ勤まるわけがないだろう?』 「っ!なによ、十三(てんさい)だからって、異常(アブノーマル)だからって、そうやって!」 自分が一組(ノーマル)なのが気に食わないのだろう そんなに十三(アブノーマル)になりたいなら、名瀬を訪ねればいい もっとも、名瀬の人体実験(かいぞう)にあいつが耐えられるとは思わないけど 「伊達さん。人吉や阿久根先輩、片倉先輩まで、なんであんなに小金井さんに夢中なんだろうね」 『おーっと。流石水泳以外が無知な喜界島ちゃんだ。そこらへんに関しては私より名瀬の方が詳しいでしょ』 「正直、引いたよ。あたしは誰がもてようが誰が囃し立てられようが誰が嫌われようが無関心だけど……。あの子は、なんとなく嫌」 『いいんだよ、それで。喜界島が男だったらああなったろうけど。女だからそれでいいんだよ。私の友達に聞いてみなよ。きっと皆そういう反応だよ』 「なんとなくむかつくなー。あたしに任せろよ。凪政がオレンジ飲み終わる前に残飯と区別つかないぐらいぐちゃぐちゃにしてやる」 『No thank。飛沫、んなことしてみろよ。球磨川が怒って存在なくなるぞ?』 「はっ。今の球磨川さんに殺されるほどあたしは落ちぶれちゃいねーさ」 志布志飛沫 所属 一年マイナス十三組 血液型 AB 備考 転校生 他人の古傷を開く、「致死武器(スカーデット)」 いくら私でも飛沫の過負荷(マイナス)は怖い 喧嘩っ早い私には傷がありすぎるんだ 『………私はあーいう種族嫌いだからな。ま、せーぜー高みの見物とでもいこうかな』 「伊達同級生。貴様の世話役はいいのか?」 『あんな女にでれでれな世話役なんていらねーよ』 ひらひらと右手を振り、食堂を出る (見下して嘲笑って) (痛めつけてあげましょう) ――――――――――――― こんな感じの小説です 主人公が女のことは皆知ってる マイナスとかとも皆仲良しこよし |