何でよ、何でよ、何でよ!

男共は私の味方になったのに!
女共は何で私の敵なのよ!

男共は次から次へと怪我するし!

あぁ、もう!!


女共には面倒なのがたくさんいるってのに


どうして私は、異常(アブノーマル)でも過負荷(マイナス)でも悪平等(ノットイコール)でもないの


私は神様に愛されてる人なのに!


なんで私が、このあたしが普通(ノーマル)なのよ!




しかも何よ、あの伊達凪政っていう女!


なんで政宗と同じ苗字なのよ!

なんで政宗がいないのよ!




「よーお、小長井後輩。ちょっくら俺とトークしねーか?」

「な、ぜ先輩?どうしたんですぅ?」




やばい、まずい

名瀬先輩に今の苦悶の表情見られた?

ううん、大丈夫

私は天才なんだから、そんなの誤解ってことにしちゃうわよ




「俺の可愛い後輩がよー、お前に聞きたいことあるから」

「後輩?」

「今はいねーよ。代わりに俺が聞きにきた」

「えー?私に答えられるんだったらぁ、なんでも答えますよっ☆」




名瀬先輩はミステリアスで何を考えてるか分からない

苦手でも嫌いでもないけど、ちょっと怖い




「お前、何がしたいんだ?」

「…………え?」

「凪政がよー、言ってた。で?」

「何がしたいって………私は、普通に学校生活が送りたいだけです」

「ふうん。ま、そう伝えておくぜ」




それだけ言い残し、名瀬先輩はどこかへ言ってしまった


何がしたい


決まってるじゃない、私は逆ハーの主人公よ

愛されるために、愛するためにここに来たの


あんたらみたいな、サブキャラなんてどーでもいいわよ



いいわよ、女共なんて私が殺しちゃうんだからっ


私は、神様から愛されてるんだから!



(私は主人公)
(想像通り全ていくのよ)