**視点


ふざけてる、狂ってる
なんで私が、こんな目に

突然私の目の前に現れた自称神様

口を開いての第一声が


「死んでおいて」



ちくしょう、ふざけてる

なんで私が死ななきゃなんないのっ



「………な、なんで………」

「いやー、こっちにも用があってさー。選ばれたのがお前。だから、死ね」



なんで!!

選ばれた?はっ?どこの物語だよ

売れない作家の書いたつまんねぇお話じゃねぇか!




「死ね……て………?」

「戦国乱世。そこに飛ばす。そこでお前は死ぬ。一件落着」



戦国乱世

そう聞いて、思い出したのは一つ



「ば………さら………?」



あんな世界観のぐちゃぐちゃなところに?

いや、いやだ!

あれはゲームよ、現実じゃない!


あんな化物みたいな能力持った奴等の中に?



「いや、嫌だ!!!」

「嫌っつても、無理」



直後、私は家にいた筈が、学校に行く筈の道、歩道橋にいた



「………え?」



重力に従い、車の走る道路へ














落ちた


グチャッ



こんなの、夢じゃないか