彩香視点


『小十郎!小十郎、どこだ?』

「はっ。お呼びでしょうか?」

『見ろ、コイツ。未来から来たんだとよ』



嘲笑するように、私を指差す

片倉小十郎

私がBASARAの中で一番好きなキャラだ

それと対に、一番嫌いなのは伊達政宗

人を見下すように、嘲笑うように

殺してやろうと心に誓った



「未来から………ですか?」

『yes!んで、俺のおもちゃ』

「なりませぬ。そのように身元も分からぬ者を傍に置くなど。もし他国の間者だったらどうなさいます?」

『女一人に殺されるほど柔じゃねぇよ』

「……一度言ったら覆すことはしませんからね。分かりました。………女、名は?」

「み、宮古彩香…………」

「宮古、ねぇ…………。言っておくが、この方に何かしたら容赦無く叩き切るからな」

『おいおい、んなこと言うなよ』



馬鹿主従め

お前の主が私に殺されるなんて露ほども考えないで



『彩香、お前何か芸とか出来ねぇのか?』



出来るわけないだろ

私のいた時代とこの時代じゃ存在する物さえ違うんだ

私は生花や作法なんて出来ないんだから




「………無い」

『Hum………。なら、買い物に付き合え』

「……は?」

『少し用があんだよ』