櫛白朝陽、17歳

人にはそれぞれ個性がある
人にはそれぞれ好き嫌いがある

はい、白状します
はい、ぶっちゃけます

私は男が大っ嫌いです


女を見るたびにハァハァみたいなさ


お前らはロリコンか!って言いたい


兎に角無理だ



「朝陽、おはよう」

『おはよう、かすが。今日も金髪が麗しいね』

「何故チョイスが金髪のみなんだ」



それに引き換え女の子はいい

かわいいしかわいいしかわいいし



「good morning!朝陽!」

『出たな変態の代名詞。失せろ消えろ消え失せろ』

「朝から酷いな。お前可愛いんだから、お日様みたいにピカーってしろよ」

『無茶言うなバカヤロー。話しかけんなクソヤロー』




伊達政宗 17歳

女子が見るたびに黄色い奇声を浴びされるイケメンクソヤローだ

私から見たら、はっあんなのただの道端の雑草以下じゃん、程度だ

ちなみに勝手に変態の代名詞と呼ばせてもらってる




「おお!なんとう偶然!朝から!しかも門の近くで朝陽殿にお会いできるとは!」

『出たなストーキングモンスター。帰れ暑いんだよ、汗の臭い移る』

「ほら旦那。朝陽ちゃん困ってるよ。おはよ、朝陽ちゃん」

『出たなミスターマザー。葱の匂いって移るとしつこいし落ちないんで近づかないでもらえます?』




真田幸村 17歳
猿飛佐助 17歳

真田は私のストーカー
猿飛はオカン

なんだこのメンツ、笑える




「朝からモテるな、朝陽は」

『なんだこの嬉しくないモテ期。女の子にモテたい』

「無茶言うな」




私は男が嫌いだ

この世から一遍のDNAも残さず消えろと思うほど嫌いだ

なのに私は男からモテる

嬉しくない。嬉しくないよ!




『いいねぇ、かすがは。男にモテなくて』

「それは喜ぶべきか?悲しむべきか?」

『おおいに喜んでよ』




今日は朝から絆馬鹿と残滅馬鹿に会わないからよかったけど


まだいるまだいる


男なんて消えればいい


ノイローゼにまっしぐらな人生、送ってます



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毒舌ヒロイン
男嫌いのヒロインって書きやすい
別にヒロインはレズっ気があるわけじゃないよ


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