「骸っていつも泣いてる」
「いつ僕が君の前で泣いたんですか」
「泣いてんじゃん」
「また訳が分からないことを」
「超直感なめんなよ」
「関係あります？理解出来ませんね」
「お前の心が、泣いてんだよ」
「…そうですか」
「ほら、否定しないじゃん」
「肯定もしていません」
「してるよ」
「してません」
「…そ」
「君との会話は、割と好きですよ」
「きも」
「フフ、酷いですねえ。僕の告白、聞いてもくれませんか」
「時間がもったいないね」
「クフフ、君のそういう所好きですよ」
「ソレ雲雀さんも言ってた気がする」
「趣向が同じとは気に食わないですが、気持ちは皆一緒ですから」
「ふうん」
「誰のものにもならないでください」
「…それがボスだからね」
「裏切りは人間の最大の罪だ。イヴが神ヤハウェをそうしたように、カインがアベルをそうしたように、最初のヒト達のように」
「やっぱり骸って毎日泣いてるね」
「君もしつこいですね。君の心が泣いた時は、言ってくださいよ」
「ああ…その時は、よろしくな」
「ええ…その時は、よろしく」