「雲雀さん、またハルと同じ学年なんですね」
「不思議な事を言うね。僕はいつでも好きな学年だよ」
彼に気付き始めたのはいつ頃の事だろう、探索はしてみるものの生憎私の脳裏にはその時の雲雀さんの言動と行動の記憶を焼き付けてはいなかった。
隣町のツナさんと仲が良い、強くて少しデンジャラスな先輩で、今は私と同じ高校に通っている自称同じ学年の雲雀さん。私は応接室には一度も呼び出された事は無い。勿論その理由としては誰も呼び出された事など無いからだ。だけど私なんかを雲雀さんは特別呼び出してたわいもないお喋りをしてお茶と一緒に出されたお菓子を食べたりして序でに雲雀さんのお菓子の好みを聞いてみたりして、と、私は妄想に励む。
雲雀さんが聞いたら一体どんな顔をして私を蔑んで見るだろう。

彼女を意識し始めたのはいつ頃の事だろう、模索を続けるものの生憎僕の脳裏にはその時の三浦ハルの言動と行動の記憶を焼き付けてはいなかった。
隣町の学生で、沢田綱吉と仲が良い、か弱くて小動物な後輩で、今は僕が通っている高校に入学し、同学年になった三浦ハル。僕は彼女を応接室に一度も呼び出した事は無い。勿論その理由としては誰も呼び出した事など無いからだ。だけど僕が彼女なんかを特別呼び出したりしてたわいもない話をしてお茶と一緒に出した菓子を食べたりして序でに三浦ハルの菓子の好みを聞いてみたり、と、僕は妄想に励む。
三浦ハルが聞いたら一体どんな顔をして僕を蔑んで見るだろう。



「雲雀さん、」
「三浦ハル、」

「「今日の放課後、応接室に」」

「お邪魔してもいいですか」
「来たかったら来なよ」

彼と彼女の心は放課後ようやく通じ不器用ながら幸せの形が見えてきた。


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