現パロ くっついてる インベッド 変態 文次郎視点







  
前から思っていたことだが、食満はおかしい。
うっかり食満とそういうことをいたす様になって、これまたうっかりあらぬところで快感を得られることを知ってしまったころまでは良かった。
良かないが良かったことにしておく、今は。
今日も今日とて汗臭い男二人が汗臭くなることをして、せまいベッドに二人で服も着ないで息を整えていると、もそりと食満が起き上がる。
あぁ、嫌な予感だ。
ぎしりとベッドがきしんだ。
「…おい」
「あ?」
「…なにする」
「なにって」
首をすくめた食満は肌に汗が浮いているのをそのままに俺の足元へもそもそ動いた。
体のだるさは、不本意だが俺のほうが強く、動く気にならない。
「なにって、ナニだろ」
「…ざけんな…もう十分だろうが…」
「まだまだ。まだ一Rだろうが」
「…明日一限からなんだが」
「何だよ、体力ねぇな」
「はぁ!?…っ!!」
わかりやすく挑発されて、乗り出すと見せ付けるように俺の足首を持ち上げて、足の甲に口づけた。
こういう動作が様になるからこの男が嫌だ。
「や…めろ…っ」
ギリ、と歯を食いしばって睨むと、くつくつ喉の奥で笑いながら、やっぱり見せ付けるように掴んだそこを舐めた。
やらしい舐め方だ。

「変態っやろ…っ」
足を振り払おうとするが、一回で相当へばってしまった俺は力が入らず、さらにおかしそうに食満が笑うだけだった。
「観念しやがれ馬鹿文次郎」
「お前が観念しろクソ食満野郎…」
楽しそうに笑う食満に根負けした俺はくたりと力を抜いて目を閉じた。
もういい、絶対反応しねえ。
それに、くく、ともう一度笑って、食満は俺の唇におざなりにキスをした。
…まぁここまではいい。
いや良かないが、まぁ良い。

掴まれたままの足首からちゅ、とリップ音。
それからつつ、と指の先まで舐められて、爪の上でまたちゅ、と音を立てられる。いたたまれない。
満足したのかと足を食満の手から降ろそうとすると、そのまま強く引き込まれ、足の指をくわえられる。
ぐち、と粘膜に触れる音をわざとらしくたてて、口の中で丹念に舐められる。
親指から小指まで、それはそれは丹念に。
指をかえる時に一度離す際、食満が「はぁ…っ」と熱っぽく息を吐いた。
食満の唾液ででろでろになった足に息がかかってざわざわした。
一通り舐め終えた食満が、足を持ち替えようとした時、俺は限界とばかりに閉じていた目をガッと開いて、ちょっとだけ回復した復帰にモノを言わせて体を起こした。
食満が掴んだ方の足で、食満の顔を蹴り上げるのも忘れずに。
「て…っめ!しつこい!」
「いっ…て!何すんだ!」
「こっちの台詞だお前が何をしている!」
怒鳴ると怒鳴り返されて、まったく男二人裸でベッドで何しているんだ、と。
「そんなとこ舐めるな!気色の悪い!」
「あぁ?さっきまで気持ち良さそうにしてたくせに」
「するか!前々から思ってたんだよ、食満!お前はおかしい!なんで毎回、やるたびに足の指を舐めるんだ!」
この際だと叫び倒すと、意味がわからないと言わんばかりだった顔が、普通のキョトン顔になって、ただただ不思議そうに言う。
「…気持ち良くねえか?」
「よ…くないっ!!」
「そうか?いや、そのうちよくなると思うが…」
「ならんでいい!なんでそんなとこ舐めるんだ」
「あ〜…」
あからさまに照れ始めた食満が、俺の足首を掴んだまま俯いてもじもじする。
やめろ。おったてたままもじもじするな。
「…なんだよ」
もう一度促すと、吹っ切れたように顔をあげた食満が、汗で湿った前髪をかきあげた。
細長い目ときれいな形の眉がみえる。

「あ〜、足の指まで愛してるぜ、文次郎?」
食満はそのまま俺の足の指に、音をたててキスをした。









足の指まで




「…〜っ!」
耐えられなくなって掴まれた足で蹴り上げると、それをよけた食満が、マウンドポジションをとってきた。
暗転。
あぁ、畜生。















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足の指をしゃぶる食満
まんざらでもない文次郎

宮上 101124
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