水の中で | ナノ


※102の日にあげたかった210。
R18でやってるだけです。フリオニールのような純粋な心の持ち主は、そのままの君でいてほしいのでバックバック!


「ティーダ、大丈夫か」
「平気ッス!気持ちいいッスよ!」


湖に潜ったティーダが水面から顔を出し、フリオニールに向けてにっと笑った。
フリオニールとティーダは今、二人だけで旅を続けていた。
クラウドとセシルがそれぞれの道を歩き始め、自分たちも進むべき道を模索している状態である。
その時に偶然湖を見つけた。
既に壊れゆく世界に透き通る湖があると思わなかった二人は最初は戸惑い疑ったが、水に慣れているティーダが入り安全確認をした。
フリオニールは最初湖入りを反対していたが、ティーダが単に水浴びをしたかったと分かり、少々呆れつつも見張りと食事の準備を行っているところであった。


「ぷはっ、中もすっげーキレイッスよ!フリオも入れよ」
「俺はいいよ。風邪ひくから身体拭けよな」


湖から上がってきたティーダにタオルを持ってフリオニールは、頭を些か乱暴に拭いた。


「うわ、痛いッス!」
「そうか?」
「フリオニールは繊細そうなのに、案外がさつだもんな…」


一人納得したのかうんうんと頷くティーダの頭にチョップをかまし、自分の仕事に取り掛かろうとした。
しかしティーダにマントの裾を引っ張られ、危うく後ろに倒れそうになったところを必死に踏ん張る。


「な、何するんだ!危ないだろう!」
「…やっぱり、フリオも湖に入って欲しい」
「は…?」


ティーダの表情が先程とは一転し照れたような…それを隠すために歯を食いしばっている。
フリオニールはもう少し近くでティーダの顔を見ようと思い、身体を反転した。


「オレ、おかしいかも…そんな状況じゃないのに、…あー……」
「どうした…?何か変なものでも食べたのか…?」


顔を隠すようにして頭を抱えたティーダに、フリオニールはいよいよ心配になった。
ティーダはそんなフリオニールを咎めるような顔つきで、真剣な表情を浮かべる。


「…フリオニールと、水の中ですっげえやりたいッス」
「……」


フリオニールは固まり、暫くの間動けなくなった。
後から思ったのは、ティーダは誰よりも男前なのではないかということだけだった。









ぱしゃ、ぱしゃと時折水の跳ねる音が響く。
フリオニールは全裸で入る度胸はなかったため、すぐ側に武器を置き腰にタオルを巻いて水の中に入る。かなり冷たいので、身体が震えた。
ティーダは着ていた上着と下を脱ぎ、地面に放る。
フリオニールはティーダの後頭部に手を伸ばし、身体を引き寄せて唇を重ねた。
先程がさつと言われたのが気にかかり、ただ重ねるだけのキスで誤魔化そうとすると、ティーダは眉根を寄せて舌を入れてきた。


「っは、…やる気、あるんスか…?」
「まあ…な」
「ないじゃんか。……その気にさせる」


若干拗ねたティーダはフリオニールの肩あたりに噛みつくように歯を立て、水の中で左手を動かす。
フリオニールはうっと我慢する声を漏らし、それを聞いたティーダは大胆になっていく。


「なんか、フリオ色っぽいッス…今日は全部、オレがやりたい…かも…」
「俺が…触ったら駄目なのか…?」


フリオニールも負けじとティーダの身体に痕を残していく。
ただティーダは胸元が開いた服なので、見えないように配慮をした、腕に近いところに赤く所有印を残した。
フリオニールはティーダと反対に尻たぶを揉み、少しずつ快感に沈めていく。


「ふっ…やっぱ触って、欲しいッス…ん、」
「了解」
「あっ、あ…」


溜息に近い声をティーダが上げた。
水の跳ねる音の方が大きく、時折漏れる声にフリオニールはすぐにのぼりつめてしまいそうだった。
普段から、のばら等からかわれているためこういう時には格好つけたいと思っているフリオニールは、誤魔化すようにしてティーダの身体の奥に触れようと少しずつ進めていく。


「うっ…」
「流石に痛い…よな?」
「平気ッス…それに、のばら…もういきそうだし、」
「……そうだな」
「はっ…んん、水が…入って…んあっ」


フリオニールはティーダの言葉を無視して両手を使い、本来受け入れる場所ではないところを慣らしていく。
図星を突かれて優しくする予定が少し乱暴になってしまった。
しかしティーダは文句も言わず、フリオニールにキスをしながら互いの胸を合わせた。
それはティーダの無言の催促であり、ごくりと喉を鳴らしたフリオニールが耳を甘噛みする。


「…もう、いいのか?」
「う、ん……来て、とか言った方が、いいッスか…?」
「いや、いい」


ティーダの左足を持ち上げ、身体のバランスが崩れても倒れないように背中にしがみつくように反対の手でティーダの手を導く。
ティーダは素直に背中に腕を回し、未だ慣れない衝撃に耐えるためにフリオニールの胸に顔をくっつける。
以前に快感の方はまだいいが、苦痛に歪む顔を見られたくないと言っていたティーダを思い出し、フリオニールは苦笑を浮かべる。
全ては無理かもしれないが、色んな表情を見たいのに。
フリオニールはティーダの腰を持ち、ゆっくりと中に進めていった。


「ううっ、あ…ん、あっ…」
「っく、きっつ……!」


苦しい体勢のせいかかなりきつかったのでフリオニールはあやすようにティーダにキスをし、前を弄る。
水で滑りそうになるティーダの腕を下から抱えるようにして腰を持ち上げる。
落とされないように自分の腕を握りしめたティーダは、短く呼吸を繰り返した。
呼吸の合間にぐっと奥に捻じ込む。


「フリオ、ああっ…!」
「好き、だ…ティーダ……ティーダ!」
「ひっあ、……オレ…もっ!」


冷たい水の中にいるのに身体は熱に浮かされ、うわごとを述べ口を食み呼吸ごと奪う。
休む暇もなく中を掻き回し苦しい程に乱れ、互いに貪りあった。








「あー、すっきりしたー!でも、やっぱ腹ごしらえしてからやるべきだったなあ…腹減った」
「……」


先程までセックスしていたとは思えないぐらいの爽やかさで、ティーダは湖から上がる。
フリオニールは身体を拭きながら、結局がっついてティーダの苦痛を考えなかったことに溜息を吐く。
いつになったら優しく出来るのだろうか。
フリオニールはタオルで身体を拭き、素早く着替えた。


「のばらー」
「誰がのばらだ」
「じゃあフリオニール」


全て着替えた終えたところでティーダはフリオニールの方へと振り返った。
困ったような表情をしているティーダにフリオニールは首を傾げる。


「どうした?」
「…いっつもやった後、落ち込むなよな。…オレが、よくなかった…みたい…じゃん…」
「ち、違う!お前が悪いわけないだろう!むしろティーダが俺でいいのか不安…」
「い、今更…!いいに決まってるじゃないッスか!」


お互いに凄く恥ずかしいことを言った自覚が出てきて、顔が真っ赤になる。
ティーダは照れ隠しのためまたフリオニールに背を向けて、ぼそぼそと呟いた。


「ずっと、一緒にいたいッスね…」
「…ああ。そうだな…」


フリオニールは耳まで真っ赤にしたティーダを背後から抱き締め、今ある幸せを噛み締めた。



****
青いもの同士ははっずかしいな!しかも野外だよ!
フリオがなかなか攻めてくれないので、危うくティフリENDするところでした。それも美味しいですが(笑)
あと書いてから気付いたんですが、ティユウ(FF10)って水の中でちゅーしていたような…ごめん。ティユウが素敵すぎるのにこんなの書いてごめん。そしてユウナの可愛さは異常。


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -