なないろ


catered by 結華



仄かに漂う香ばしいコーヒーの香りに、浅い眠りを繰り返していた昴はゆっくりと目蓋を開けた。
辺りは既に明るく、ベッドサイドに置かれた時計の針は、9時半をとうに過ぎている。
眠りについたときはこの腕の中にいた彼女はいつの間にかベッドを出たらしい。
寝室のドアを隔てた先から聞こえてくる忙しない音に、昴は愛しそうにその瞳を細めた。



なないろ


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