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傍観ものです。天女の名前は乙女子<おとめこ>です。
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ご機嫌よう、読者の皆様方。今日は何しにいらしたのかしら?


あぁ、最近巷で噂の天女さんについてね?


彼女、乙女子っていうのよ。


「平成」ってところから来て、
ほぼ全員の忍たまの方々に愛されていたよ。


でもね、彼女はもういないの。
なんでもあの子が天へお召しになったのですって。
あの子っていうのは女なのに色がてんでダメで
忍たまに移っちゃった六年生の子で私の友達よ。


他のくのたまから聞いた話なんだけれども、
同級生が色に落ちたり、くのたまが彼氏を取られて
泣いてることに怒ったらしいわ。


「どうしてメチャクチャにするんだ!私の大事な人たちを!
私たちは忍だ。殺すことがいけない、なんてこと言ってられるわけ
ないだろう!それに平成のどこが平和なんだよ、平和だったら私は
幸せでいられたのに!」


ってね。
仲間意識の強い子であったから当たり前だけれども、
なんか否定的ねぇ。


殺すことは道徳的にいけないのだし
別に乙女子のいってることは紛いなりにも一応は
あっていると思うのだけれど。
認識で忍び=殺しってのはやめてほしいわね。
忍びになっても人を殺さない忍びだっているのだし。


あ、あの子が平成から来たことは知ってるのよ?
彼女は私が平成にいた、なんてしらないけれど。
あの子は恋人もいて平和な暮らしをしていたのだけれど
ある日通り魔でなくなったのよ。
だから、平和じゃないと思ってる。
それでも平成はいいところだと思うのだけれど。
なんで知ってるのかは秘密ね、秘密。


それにしても乙女子にはビックリしたわ。
この前、会ったのよ。一回だけだけれど、彼女に。


「え?なんでアンタがいるの?まさか傍観主!?」


なーんて言われちゃった。


"家族"


だったのに。
乙女子は実をいうと双子の妹。
でも、世間でいうアニメオタクってやつで
成績優秀、文武両道の乙女子と
何も目立ったことのない平凡な私では
正反対すぎて家で会話することも半年に一回あればいいほうじゃないか
と思われるぐらい会話なんてしてこなかったけれど。


それでも一応共同生活するにおいて
乙女子がみるアニメについて
他の人よりは知ってる私は
夢小説とかだって読んだことあった。
傍観主や天女、所謂逆ハー主が何か。だって知ってるわ。


ちゃんと否定しておいたわ。
それに注意もちゃんとしてあげたのよ?
"傍観主はあの子"って。
まぁその点は聞いてなかったようだけれど。


忍たまのことを忍たまで
終わらしたくれたことには感謝しているわ。


え?あたしは何なのかって?
私はくのたまの六年生、前世と同じく平凡に生きてる。
あぁ、でもずっと前に肝が据わっちゃった。


だからかしら?前に鉢屋君に、
「何考えてるかわからなくて気持ち悪い」
なんて毒を吐かれたこともあったけど。



それとね?
ついこの前には婚約者がいたのだけれど…
破棄されちゃったの。確か…


「お前のことを確かに好きだった。でも俺は乙女子を愛してるんだ」


ですって。
少し乙女子に嫉妬しちゃうわ。



そう思うくらい私は彼を好きだった、けれど


「わかったわ、今までありがとう。留三郎」


思い切って言葉にした。
二人が好きあって初めて成り立った幸せだけど、
私の一方通行じゃあ絶対幸せになんかなれない。
そう思って留三郎から離れた。


他の友達がすごくなだめてくれて
新しく彼氏でも作ろうかな?と考えた。
でも、もし作れたとしても
私はきっと留三郎のことを引きずり続ける。
それは危ないともう今は何もしようとしていない。



それから彼のことは知らない。


あ、でも今目の前にいるわ。


「くのたまの方へは立ち入り禁止よ。どうなさったの?食満さん」


「・・・っ」


苗字でよんだことにビックリしてるみたい。
私たちは他人のはずだから当たり前だと思うのだけれど?
私は彼の何でもないのだし名前でよぶことは悪いと思ってる。
後ろにボロボロの善法寺君まで使って、ここまで来て何を伝えたいのかと
思っていると彼は急に土下座して


「…すまない。俺の間違いだった。婚約し直してくれないか?」


・・・はぁ、何を言うのでしょうね、この男は…。
土下座してるとこ悪いんだけど


ねぇ…


「今更って言葉をご存知?」


(私には留三郎しかいないのよ)


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お相手はあみだくじで食満に決まりました。
最初はバッドエンドだったのですが
やはりハッピーエンドの方がいいと思いハッピーエンドにしました。
なんかしっくりこないのは気のせいだと思いたいです。

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