先生についていき、教室にはいる。
机が並べられていて私は一番奥の前から見て右側、
つまり外が見えるほうに座った。


私たちのいた世界では机はあったが木ではなく
金属で重くて移動できないようなものだったから
木はすごいなんて思う。


「みんな席についたか?では〜〜〜」


先生の話はどうやら長いようだ。重要なことなんて
あとから大川さんに聞けばいいし、聞かなくてもいいはずだ。
外を窓から眺めていると、若緑・・・だろうか。そんな色の
服を着ている六人がボールでなにか遊んでいるようだ。
背が高いし上の学年だろう。
あ、茶髪の子の頭にボールが・・・。
どうやら気絶したみたいだ。みんなが駆け寄っている。
しかし一年が授業ということはあの人らは授業ではないのか?
もしかしたら一年だけなのかもしれない。「おいっ!」
あぁ。ここは平和だなぁ。「聞いてるのかお前!」


「誰?」


振り向けば今朝あったナルシストの子の一人ともう一人、
知らない子がいた。


「私は平 滝夜叉丸だ!で、こっちは綾部「喜八郎でーす。」こら!
話してる途中に遮るんじゃない!」


長い名前。そんなの覚えられるか。
誠みたいにスッキリした名前ならいいのに。
に、しても綾部・・・だったかな?
不思議な子だなぁ。でも仲良くなれそうなタイプだ。


「よろしく」


友達できた。


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