「・・・鷲野龍之介です」


「あ、図書室でよく本を借りてる子だよね。
僕は不破雷蔵。図書委員やってるんだ。
委員会で三郎が変なことしてない?」


「・・・あまり何も。でもたまに時葉が困ってます。
仕事してくれないしいきなり抱きついてくるって。
仕事をしない点については私も同じです」


「え、そうなのか!?てっきり喜んでいるものだと・・・。
それよりも龍之介!私はちゃんと仕事をしている!」


「時葉に抱きつき一人お茶会をするのが仕事だったんですか・・・」


「ねぇ、三郎。ちょっとこっちきなよ」


「へ?ひっ、ごめん!」


不破先輩が鉢屋先輩を引っ張っていく。
さっきみた光景と一緒だ。


話している途中
「やめろっ!髪をそれ以上引っ張るな!」
と聞こえてきたのは空耳だと信じたい。


そして、今聞こえてくる
「ごめん!もうしないから!」
と泣き叫ぶような声が聞こえてくるのも
空耳だと信じたいところである。


「龍之介、つかろうよ」


「そうだね、早くでようか」


喜八郎に返事を返しとっとと湯船につかってしまう。















先輩って変な人しかいないのだろうか。


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