「立花仙蔵だ。よろしく頼む」


「おやまぁ」


これは昨日言っていた、4いと6いの合同授業だ。
目の前にいる立花先輩は喜八郎を探している姿と喜八郎に怒っている
姿をボンヤリと眺めていただけだったが、
改めてよく見るととても肌の白い人だった。どうやらこの人を観察するらしい。


「今から札取りの実践を六年が行う。四年はそれをよく観察し
どんなふうにすれば相手から札を取られないまま札をとるか、どうなると札を取られてしまうのかを後で言ってもらう。あらかじめお前らが観察するのは札を取る側の六年だ。では始め」



先生の合図で六年が散らばる。立花先輩とやらはすばやく走って行った。
私たち三人も見失わないように後についていく。


止まった先輩の先には誰かが立っていた。
こちらからすごい隈があるのがわかる。


「よく見ておけ」


そういって立花先輩は相手に向かい駆ける。
顔はなぜかとても生き生きしていた。







確かあれは三木エ門の所の潮江先輩とやらだったような。


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