「お前らはもう四年生。
上級生の仲間入りだということを忘れるな。
でなければ死ぬぞ」
これは目の前にいる先生の言葉。
去年の甘い顔はもうない。みんなもそれを感じ取っているようだ。
当たり前のことだと私は思う。
まぁ前世の記憶と四十年の精神だ。
というか四十歳になりました。
夢小説でも四十歳を超えてしまう作品は少ないと思います。
あぁ、すみません。取り乱してしまいました。
「毎年四年生では半分がいなくなると言われている。
お前たちはそうならないように」
「はい」
短くそれでもハッキリと。
私たちは答えた。忍びのように。
「明日は4い、6いで合同授業だ。先輩たちを見ているだけでいい。
何かを掴んで帰ってくるように。三人一組で行動だ。
組を作っておくように。では、今日は授業なし。以上だ」
「ありがとうございました」
「滝、龍之介、私。この三人でいいよね?」
「あぁ、構わないよ」
「私がいれば観察も順調に進むぞ!私がいてよかったな!」
この何も知らない日常はいつまで続くのだろうか。
人を殺してしまったら何か変わってしまうのだろうか。
こんな日常に安心を覚えてしまった私は
変わったことに耐えられるだろうか?
心はこんなにも脆いものだったか。
変わってしまうことに恐れを抱く。
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