ドクン、ドクン、ドクン。ゴポ、ゴポ、ゴポ。心臓の音と水の音。ひどく安心する音。目の前が真っ暗だとしても何も怖くない。不思議なところ。あぁ、何だろう。光が見えてきた。吸いよせられるような強力な力に、死ぬかと思った私は咄嗟に声を出した。光の先にあったものは歳のいったおばさんと私たちの世界にはなかった木製の天井だった。← →