ガサ・・・


草にあたり地面が少し擦れる何かが蠢く音。
昼休みの暇を潰すため忍術学園から少し離れた
裏山の木の上で佇んでいるとそんな音がした。
音の出所に目を向けると草の中から
蛇がでてきた。体の色や模様からして毒持ちかな?


私は特に嫌いというわけではないので少し触ってみようと
思い、手を向けてみると頭がいいのか私の腕に上がってきた。
威嚇してないところをみると明らかに人慣れしていることがわかる。


この蛇はどこのだろうか。人慣れしているのだから
きっと忍術学園のだろう。そう思い立ち上がり歩き出す。


道と思われる広けた場所にでた所で声が聞こえてきた。


ジュンコージュンコー


誰かの名前だろうか?そんなことを考えていると
蛇が反応したのがわかった。
この蛇の名前かな?声のするほうに走ってみると
水色の装束を身につける綺麗な子が探しているのがみえた。


「・・・ねぇ」


「うわ!あ、ジュンコ!よかった」


「・・・やはりこの蛇の名前か」


「はい、ジュンコって名前で・・・。
可愛いと思いませんか?」


「・・・そうだね。あぁ、そうだ。君の名前は?」


「伊賀崎孫兵ですけど・・・」


時葉零がいってたあの・・・


「考誠と一緒の・・・」


「考誠の知り合いですか。いいやつです。
ジュンコのこともかわいがってくれるし」


口に出たのか。考誠のことだからありえるな。


「・・・そう。仲良くしてやって」


そんな他愛のない会話をしていると
またもや声が聞こえてきた。


 オマエラマチヤガレー!












今日はどうやら客人が多いようで。


サイトTOPへ dreamTOPへ
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -