「─────────っ!」

私を呼ぶ声がする。名前を必死によんでくれる、
愛しい人。大好き、誠。


XXXX年

地球という星は廃れていた。

人同士の争いがあふれ第何次かももう覚えていない世界大戦。

そんな中、前線に一組のカップルがいた。



二人とも片方をとても愛していた。

しかし世界は動きを止めない。

そのカップルにも終焉がおとずれた。



女のほうが敵の銃によって撃たれた。

いや、男を庇って撃たれた。




女の名を叫びながら抱き寄せる男。

それを見て幸せそうな顔をして死んでいく女。




それでも世界の動きは止まらない。

止まるはずもない運命。

彼女の魂は輪廻の輪に組み込まれたのだった。


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