「うわっ!」
体に小さな反動。下に目線を向けると
見知らぬ白い髪の男の子。
装束が井桁なので一年生だろう。
「あ、ごめんなさい」
怯えた様子でこちらを見る男の子。
「・・・ケガない?」
「あ、ないです」
「・・・気を付けなよ」
小さい子には頭をなでてやるのがベストだと思い
優しく撫でてやる。
とたんに綻ぶ顔。たまにはこういうのも悪くない。
「ここにいたのか、四郎兵衛。・・・龍之介じゃないか」
「滝夜叉丸か。知り合い?」
「私の委員会の後輩だ。四郎兵衛、挨拶を」
「時友四郎兵衛っていいます〜」
時友四郎兵衛か。よしインプット。
この子は多分癒し系だ。
「・・・鷲野龍之介。よろしく」
「よろしくお願いします〜」
「ほら、体育委員会にいくぞ」
え?体育委員?
滝夜叉丸がいつもボロボロで帰ってくるあの?
見かけによらないな・・・。
そういや、今年になって一年と初めてあったな。
他にはどんな奴がいるのだろうか?
そういえば昔に比べると明るくなったな、自分は。
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