「なんだこいつ・・・忍びか?あっちの城が雇ったのか。
殺して褒美でも貰うかな」


「・・・あ・・・・あぅ」


恐怖で硬直状態の彼はどうやら逃げようと思う意思はないらしい
いや、もう頭が回らないのだろう


先生もでるにでれない状況のよう
静観している自分に矢羽根を滝夜叉丸が送ってきた


《私が戦輪をなげて注意をそらす。龍之介あいつを頼めるか》


こいつはできると思っているのだろうか?
まぁいざとなったらできるタイプに見えるし三木エ門と
喜八郎もいることだし
この矢羽根が飛んでいるということは好きにしてもいいという
先生のご判断なのだろうか

《いいよ》


そう返事をするとともに相手に向かう戦輪。
それはちょうど相手の腕にあたり帰る。


その戦輪は滝夜叉丸がいた場所とは違う
誰もいない茂みのほうに飛んで行った。


「くそっ!あっちか」


どうやら相手は単純だったようで
それを追っていった。


私はは組の子を救出に向かった。


「・・・大丈夫?」


「あぁ・・・ありがとう」


ありがとうなんて言われたのは久しぶりだった。
少し嬉しかったりもした。


「・・・それは平に言えばいい」


は組の先生がこちらに来るのが見えたので
そこからすぐに立ち去り滝夜叉丸のところにいく。


「よかったよ」


「そうだろう!なんせ私は・・・グダグダ」


とうるさかったがありがとうを言われたのは
滝夜叉丸のおかげだと思ったので
今日は最後まできいておこう

















胸がいっぱい。久しぶりにものすごく生きている感覚がする


サイトTOPへ dreamTOPへ
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -