目の前に広がる戦場は少し見慣れているようで見慣れていなかった。


見慣れているように思ったのは無数の死体。
これは一緒だ。


顔がわからない死体もあれば
ただ刺されたあまり傷ない死体もある。


前は日常茶飯事だった。
もう12もたつのに覚えているのは今更だがすごい気がした。


見慣れていないのだと思ったのは
広がる緑の景色。
荒野や砂漠が戦地だったため緑はあまり見たことがなかった。
それと武器や戦略。
完全に違っていた。武器は外国とのつながりが少ししかない
今は別として戦略はまるっきりバカだと思う。
優秀な人間もいるのかもしれないが
この戦の大将はどいつもこいつもバカ。
力の小競り合いだ。


それにしても・・・大丈夫なのだろうか。
今日はさっきまでの説明からわかるだろうが
戦を観察しまとめて提出という野外授業だ。
だというのに今この荒れ果てた地帯を目にし
吐いている人間もいる。


ちなみに三学年全員だ。
もちろん三木エ門もきている。


吐いているのは約半分。
三人は吐いてはいないほうだった。
三人とも死体には目もくれず
必死に戦況を紙に書き留めている。


そういえば提出するんだったな
私もかかないと「あっ!!!」


誰かの驚いたというかいけないところに踏み込んで
しまったような声が右から聞こえてきた。


・・・・まさか。
そう思って右を向く
案の定名も知らぬ生徒が観察範囲を飛び出し
敵に見つかっていた。


「あのバカ!」


聞こえるか聞こえないかの小声で怒る声が聞こえた
私の記憶が正しければ確かは組の担任の
声だったはずだ。













彼・・・死んじゃうかな?


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