「痛っ。あーあ・・・」


穴の中からあきらめたような声が聞こえる
喜八郎は誰か知っているのか声をかけていた


「また貴方ですか」


「綾部君・・・ここからだしてくれないか?」


「先輩なのにでてこれないのですか?」


辛辣な言葉を投げかける喜八郎に倣い
自分も穴を見ている


「善法寺先輩・・・」


「あれ、鷲野君」


「何してるんですか」


「見ての通りだよ。穴に落ちて足を・・・。
仕掛けが今回のにはあったし」


そんな時、影がかかる


「何してんだ?・・・あぁ、また落ちてんのか伊作」


「留さん・・・」


「ほら三年坊主たち、のけ」


留と呼ばれた人が善法寺先輩を引き上げる



「喜八郎・・・誰?」


「食満先輩」


鉢屋先輩がいっていた・・・用具委員の人か
あ、引き上げ終わった


「綾部・・・俺の仕事を増やさないでくれ。
小平太の分もあるっていうのに・・・」


「そんなこと知りませーん」


「どいつもこいつも・・・」


苦労してるんだな、この人も


「お前は見ない顔だな。食満留三郎っていうんだ」


「・・・鷲野龍之介」


「よろしくな。どこの委員会だ?」


「学級」


「鉢屋のとこのか。あっちは人数がいるのに
どうして用具は・・・」


「あぁ、留はこっちで引き取るから・・・。
じゃあね」


「では」


「ここには変な先輩で一杯だね」


「龍之介もある意味変だよ」


「そういうなら喜八郎も一緒」


















周りから見たら私はかなり変なのだろう


サイトTOPへ dreamTOPへ
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -