「お前はもう三年生なんだぞ!アホ八郎!
自覚はあるのか!」
春の日差しが入る朝。
隣の部屋から怒鳴り声が聞こえた。
「朝から煩い!もっと寝かしてくれ!」
おっと一人乱入。
私も見に行ってみようか?
部屋の前にいたのは隈のひどい三木エ門。
「その隈・・・なに?」
「あぁ・・・龍之介か。
昨日まで新入生が入ってくるから連続で徹夜
だったんだ。去年に比べて今年は人数が多くて・・・」
そうか、かわいそうに。
「・・・滝夜叉丸は?」
「聞いてくれ!喜八郎が!
この歳になっても起きられないし着替えれないんだ!
どう思う!?」
「・・・別に。喜八郎だし。」
「龍之介まで!」
「・・・・おはよ」
なんか急に喜八郎が挨拶してきた・・・。
こいつ起きてるんじゃないのか?もうすでに。
「おはよ。喜八郎」
「今頃起きて!私がどれだけ苦労したとおもっているんだ!」
「滝、お母さんみたい」
「誰がお母さんだ!」
もう三年。季節ってはやいなぁ。
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