「今日は委員会だぞー」
「いきなり教室まできて何なのですか?
鉢屋先輩」
「相変わらず冷静ね。龍之介は」
「気持ち悪いです。時葉にも今から?」
「一緒に行くか?」
「いえ、また後で」
「もぅつれないなぁ」
鉢屋先輩は気持ち悪い声を出しながら
一年長屋に向かっていった。
鉢屋先輩は隠し事に気付いているのだろうか。
表情は分かりやすいが、心が読めない不思議な先輩で
あることに違いはないのだが・・・。
「行ってらっしゃ−い」
「あぁ」
教室に残っていた喜八郎が声をかけてくれる。
滝夜叉丸は紫の先輩に連れていかれていた。
「喜八郎は委員会ないのか?」
「ありますけど、穴掘ってるほうが楽しいから
今日はサボりでーす。別に先輩もあまり怒らないしー」
喜八郎に自覚あったんだな。
先輩は喜八郎をいつも怒りに来るあの
肌の白い先輩だろうか。
というかいつも怒られているのにあの態度なのか。
先輩も大変だな。
そういえば私は鉢屋先輩いがいの先輩を知らないよなぁ。
委員会のときにでも聞いてみよう。どうせお茶会だろうし。
関わりをもつのはきらいじゃない。
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