「鷲野先輩」


「どうした?時葉?」


「零でいいですって。
どうして先輩は一人なんですか?」


あぁ、一年は何も聞かないのね。


「お前と同じ余りだからだよ。
でも、知ってる子でよかった」


「先輩、知らない人にはあまり喋りませんからね」


だって誠いがいに興味ないんだもの。


「それと、どうして先輩は忍になろうと思ったんですか?」


「あぁ、ただ親が忍だったからだよ。
あまり意味はなかったかな。入ってよかったとは思うけど。
零は?」


「あ・・・えっと。戦で家族を失って・・・。
でも学園長先生に拾ってもらったんです」


学園長先生に?それはおかしいな。
そんな話は聞いたことがない。


というか・・・家族を失ったのは嘘なんだろう。
目が正直じゃない。
この子はとても優秀だけれど、
三十路、いや後二年で四十になる人間に
たかが十の子供が敵うわけない。















何を隠している?


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