生まれ変わった。木瀬誠は。
木瀬考誠-キセコウセイ-として。
苗字が変わっていないのは疑問だが、──がわかりやすいし、いいと思う。
俺は有名な火器の得意な忍びの一族に生まれた。
前世の記憶をもち生まれてきた俺にとって、簡単なものだ。
神童と謳われいい暮らしをさせてもらった。
忍びに生まれてよかったと思う。
情報収集しやすいからだ。
俺には確信がある。
この世界に──はいる。
絶対に見つけ出してやる。
そして、俺は今10歳になり忍術学園というところに入学した。
おばあちゃんたちは風魔だとかいっていたが、
どっちにしろこのままでは──に会えないのでは?
と、思ったが俺に拒否権はなく入ることになってしまった。
先生の話は長かったが、なぜかやる気がおきてしまう。
もしかしたら、くの玉にいるんじゃないか。なんて思ってみたり。
早く探して会わないと。
一学年上の青色の忍び服を着た少年に気付かなかったのは
俺の落ち度。
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