「今日の授業はここでおしまいだ」


先生の声がよくとおる。
最初にしては授業量が多く
さすがに起きている生徒も一握りだ。
わたしも体がだるくて寝そうになりかけていた。
ギリギリセーフというところだ。


「今日はこの後委員会だからなー。先輩のいうことよく聞けよ」


先生が寝てしまったみんなをたたき起している。
滝夜叉丸は寝かけで、喜八郎は起きているが授業がつまらなくなったのか
外を見ていた。


委員会か。どんなひとがいるのだろうか。


***********************


ここ・・・か?
入ってもいいのか?


「・・・失礼します」


「ん?あぁ一年か」


目の前にいたのは青色の服に身を包んだ
作り笑いがうまい先輩でした。


「一年い組学級委員長、鷲野龍之介です。よろしくお願いします」


「二年ろ組の鉢屋三郎だ。堅苦しいことはなしで、鉢屋先輩とでも呼んでくれ」


鉢屋さんか覚えておこう。それにしても上級生はいないのか?


「上級生は今授業中であとで来るって」


見透かされた・・・?私もわかりやすくなったものだ。


「表情がコロコロ変わって可愛い!」


そういった鉢屋さんが抱きついてきた。
うれしくない。


「鉢屋さん。やめてください」


「何の反応もないって冷静すぎ。それより鉢屋さんって堅苦しいじゃないか。
鉢屋先輩ってよんでよ。他人みたいだろ?三郎先輩でもアリだぞー」


「鉢屋・・・・・・・先輩」


「ま、今はそれでいいや。じゃあご褒美のギュー」


きつい・・・。一年しか離れていないのになんだこの年下扱いは。
フレンドリーで変な鉢屋さん・・・・鉢屋先輩だ。





委員会の先輩は変なようです。


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