「今日の授業はここでおしまいだ」
先生の声がよくとおる。
最初にしては授業量が多く
さすがに起きている生徒も一握りだ。
わたしも体がだるくて寝そうになりかけていた。
ギリギリセーフというところだ。
「今日はこの後委員会だからなー。先輩のいうことよく聞けよ」
先生が寝てしまったみんなをたたき起している。
滝夜叉丸は寝かけで、喜八郎は起きているが授業がつまらなくなったのか
外を見ていた。
委員会か。どんなひとがいるのだろうか。
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ここ・・・か?
入ってもいいのか?
「・・・失礼します」
「ん?あぁ一年か」
目の前にいたのは青色の服に身を包んだ
作り笑いがうまい先輩でした。
「一年い組学級委員長、鷲野龍之介です。よろしくお願いします」
「二年ろ組の鉢屋三郎だ。堅苦しいことはなしで、鉢屋先輩とでも呼んでくれ」
鉢屋さんか覚えておこう。それにしても上級生はいないのか?
「上級生は今授業中であとで来るって」
見透かされた・・・?私もわかりやすくなったものだ。
「表情がコロコロ変わって可愛い!」
そういった鉢屋さんが抱きついてきた。
うれしくない。
「鉢屋さん。やめてください」
「何の反応もないって冷静すぎ。それより鉢屋さんって堅苦しいじゃないか。
鉢屋先輩ってよんでよ。他人みたいだろ?三郎先輩でもアリだぞー」
「鉢屋・・・・・・・先輩」
「ま、今はそれでいいや。じゃあご褒美のギュー」
きつい・・・。一年しか離れていないのになんだこの年下扱いは。
フレンドリーで変な鉢屋さん・・・・鉢屋先輩だ。
委員会の先輩は変なようです。
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